寒風山  8月8日  
    
   


 四国寒風山を高知県側からじゃなくて、愛媛県側からも登れると言うことで出かけた。曇り空からは小雨が降っている。あまり乗り気じゃなかった。(せっかく来たのだからと言う思いと、他の登山者が登りはじめた。)高知県側の茶屋の駐車場へ自転車をデポし、トンネルをくくり県道を愛媛県側へ。
 県道沿いのカーブのふくらみに車を止め準備する。頂上付近はガスが出ているが、よく晴れている。この時にはこれから起こる悲劇の予感は何もなかった。
 夏の真っ最中なのでいつもより余分に水分をもって県道の取り付きへ。
 安佐山の登りに似た植林地の尾根を登る。大岩を乗り越えよく踏まれた道を尾根沿いに高度を上げていく。展望はほとんど無いが、1時間半ほどで展望が開けた。かすかに瀬戸内海も見える(ような気がする)。GPSでポイントを登録する。寒風山頂上付近は、相変わらずガスに覆われ、小雨も降ってきた。雨具を出すほどでもないが、ササで覆われた道は裾をぬらし、足元もよく滑った。
 ロープと鎖のある崖も滑らせながらのもぼり、稜線らしき明るさを前方に見ながら、最後の数メートルを上がろうとした時、足が滑りうつぶせになった。その時、泥を払おうと胸元を見ると、GPSを止めてあるヒモはあるのだが、その先にGPSが見あたらない。その場をすぐ探し、崖で滑ったところまで探しながら下ったが見あたらない。肩紐に付けているGPSのヒモはそのままのこっており切れている様子はない。GPSの穴に通してヒモを固定していたのだが、その穴が何らかの拍子に破損したとしか考えられない。
 最後に確認した尾根まで下り登山道周辺を探したが、見つからない。
 下草の間に隠れているのか,崖に落ちたのかわからないまま稜線に出て呆然としゃがんでしばらく時間を過ごしたようだ。(このあたりの記憶が不鮮明・・・)何人かの方が、「花が咲いてますか?」と聞かれたが、「さぁー」としか返事はしなかった気がする。素っ気ない返事で申し訳なく謝ります。
 自転車をデポしている高知県側へおり、車で帰り支度をしていると悪夢を思い出して「もっと探せばあるかも」と思ってしまった。

 帰ってからネットに書き込みがあり四国の方が探してくれているとのこと。翌週探しに出かけたが見つけることはできなかった。四国に方が情報を呼びかけ、わざわざ探しに登っていただいた方がいらっしゃって本当に感謝します。
四国へは足を向けて寝られない。山を愛している人に悪い人はいないのだとつくづく思った。
あらためて感謝いたします。
寒風山はガスの中

高知県側にはバスも来た

西尾根駐車地

取り付き

持ち主の名前?

尾根道

登山道の岩にコケ



遠く瀬戸内海が・・・

 花は咲いている

ササ道

ガスは晴れない

ロープ



稜線手前この後こけた

稜線出口

GPSが埋まっている・・・

トンネルな

姿も小さいなぁ・・・




 赤で登って探し回った。 青は自転車トンネルの途中まで漕いだが、後はひたすらブレーキ
 GPSがないので軌跡は大体ねーということで・・・
 9月になったので夏のことは忘れ、四国への山々への感謝の証としてGPSを奉納したと思おう^^

「この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図を複製したものである。(承認番号平22業複、第310号)」





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